Worldias Chronicle(邦題:ツンデレ戦記)

株式会社トミーウォーカーのPBW『シルバーレイン』のキャラブログ。

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The Knight's SunriseⅠ

-ウィルウォード家は戦争によって財を成して来た。
それは一騎当千の武勇、または時は神算鬼謀による計略、或いは厳格に統率された用兵…によるものである。
人間、誰しもが何かの「神からの贈り物」を持っていて、そしてそれは遺伝子による系譜と深い関わりがあるとされている。
もしそうならば、この系譜ほど、戦争に祝福された血筋は稀であろう。


「うーちゃん!もう死んじゃったけど、お父さんもお爺さんも、私達のご先祖様はずっとここで学んでたんだって。私もここで学んでる。だから、うーちゃんも今日から、この学校に行くんだよぅ。」

後ろにいるのはメイドだろうか。保護者代わりの優しげな女性を従えた、二人の子供がいた。
年齢、外見からは想像もつかないほどしっかりした少女、それに連れられておずおずとやってくる、少年、というより幼児と言った方がいいかもしれないが、その二人が門をくぐり、「入学式」と書いてある、大きなホールに向かった。


-ウィルウォード家の血は戦争の才能がある。しかし、「才能」というのはその技能の上限を何処まで伸ばせるか、であり、技能の下限を保障してくれるものではない。
それを知っていたウィルウォードの血は「贈り物」を飾る事はしなかった。騎士の誇り、血の求め、その両方に応える事は容易ではない。
容易では無いが故に、自己の努力はもちろんの事、常識を変えてまでも到達することに、この血は何の躊躇いも、途惑いも無かった。



「諸君、入学おめでとう。栄光ある未来に向かって、諸君ら同士、学びあい、競い合い、励ましあい、高めあって欲しい。昨今、われわれを取り巻く環境は複雑化し、より世界的な社会的価値観を……」

ここはいわゆる小学校である。とはいえ、決定的に違う所があった。ここには銃がある。ここには弾丸がある。ここには爆弾がある。ここには戦車がある…
そう。ここは、士官学校付属の小学校。幼少より血と硝煙の匂いを嗅がせて、より質の高い将兵を作り出すための、非公式の学び舎である。
国際世論の非難を防ぐため、公には普通の小学校と変わらない。しかし、貴族家や王族家までも入学し、軍学や外交学、帝王学を学ぼうとする。
低学年のうちに何倍もの密度とスピードで一般知識を詰め込まれ、中学年では軍事的な知識を徐々に教わる。高学年になれば、本格的な訓練や、実際の戦場での実地訓練を教わる。
小学校とは思えない、狂気の沙汰と思われるこのシステムも、いわゆる一本のエリート街道なのである。


-学校と言うものが無かった時代、ウィルウォードは自ら、祖父から父に、父から子に、物を教えていた。
専ら戦争やその周辺の知識ばかりではあったが、その厳格さは、投げ出したが故に捨てられ、途絶える分家が多々存在した事からも容易に想像出来る。
そして、現代になり、合理化が進み教育制度が整えられたが、血の姿勢は変わっていなかった。普通では到達出来ない事を成すため、当然と常識を逸脱する。平然と篩いにかける。
それがこの「血」においての常識であり、唯一の教育だった。


そして彼は入学し、この「狂った教育」に耐えた。いや、耐えただけでなく、全てを吸収した。
ほとんど唯一の学習期間である6年間の小学教育の中で、やはりWill Wared(戦争う者)の片鱗を見せていた。
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