結社棟の裏。
それは、体育館裏と同じくらいクールでドキドキなスポット。
憧れの先輩への愛の告白から、果し合いまで。学生生活の陰と陽が渦巻く素敵な場所なのであった。
さて、今日の来訪者は……
ザッ…。
「話がある。…」
皆が運動会での疲れを癒し、次へのエネルギーを充填する「昼休み」
植松・弾も、クラスメイトや友達と一緒に、重箱に三段盛られたお弁当を食べていた。
もちろん、二段目、三段目も同じ内容なのには友人も焦りを隠せなかったが、そんな彼の前に、長身の外国人が立ちはだかる。
「メモは…見たな?貴様の墓穴は返信した事だ。見ていないという言い訳は無し。後、拒否権もな。」
ゾゾーっと寒気が走る。先ほどの借り物競争の報復で出来た傷が疼き出す。反射的に後に飛びのき、そのまま逃げ…(ドン)
「俺のメモも見た上でのサボタージュと判断する。…釈明は後でだ。『裏』に来い。」
後にはバイザーをかけた高校生。いや体操服を着てると高校生には見えないんですけど、とりあえず、浅黒い肌に赤茶の髪のセメントがガード。
前と後を挟まれた状態での連行。弾の顔に不安と恐怖と…少しばかり恍惚の表情が読み取れる。あ、お弁当は持って行こう。
「急患です。目立った外傷は見た感じ無いですけど・・・、何か物凄い表情で倒れていました!」
「またですか。全く、けしからんっ!ここを休憩所か何かと間違えて……なっ!植松君っ!」
白衣に身を包んだ偉丈婦。眼鏡のぎゃぼー娘さんが叫ぶ。誰にも語られず、誰にも知られない真実が、また一つ生まれた。
(※尚、ものの10分で回復したようです。良かった良かった。後、ネタにしてすみませんです。)
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