Worldias Chronicle(邦題:ツンデレ戦記)

株式会社トミーウォーカーのPBW『シルバーレイン』のキャラブログ。

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[Re] Start out. Stand up. Stamp on Japp.

- 両親と姉が死んだ理由が「事故」?冗談じゃない。事故で一家を根絶やしにされてたまるかよ。

俺は決めた。日本へ行く。幸い、初歩的な日本語なら学校で習った。流石「エリート学校」だな。
ま、後は生活していくうちに習得すればいい。それに勉強なら、一人でも出来る。

問題は、この家の事だが…構わんだろう。地縁なら深い。ある程度の管理はしてくれるだろう。
簒奪したけりゃすればいい。ウィルウォードの価値は、財ではない。『血』だ。

ビザや各種手続き、申請はメイドさんに任せた。「私もお供します。」が条件だったが。
家から日本の口座に毎月生活費を振り込んで…まぁ、無茶をしなければ枯渇することはないだろう。

何だ、海外へ征くというのも、簡単なものだ。正当で周到な準備と、意志と覚悟さえあればな。

…おお!飛行機!何と言うパワーだ!最高にハイってヤツだぁぁッハハハ(ゴォォォォォ)
…チッキンに決まってるだろう! Fish Only?…アンタ、俺をナメてんのか?…
…窓を開けろ!風を!風を感じさせろぉぉ!(ガタガタガタ)(お客様!飛行機の窓は開きませんっ)




「ガイジン!ガイジンだ!」

「あいむソーリィ! ソーリイ!ソーリイ!」

「マジこれナニー?ガイジン?チョーウケるんだけどマジで!」

「ぬまら!アメ公じゃって調子んってんちゃーぞすったこらぁ!!」

……ここは、魔窟だ。


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All day will old, World will wared.

……何故だ…。何故守れない…何も守れない…いつでも…何処でも…誰も…守れない…。


彼が最後の「お泊り遠足」を終え、二ヶ月が過ぎた。「親友」を含む、少なくない数のクラスメイトを失った彼は、この二ヶ月間、常に自問自答を繰り広げ、自らを責め立てていた。
そして、時間と共に傷口が塞がるように、時間が、彼の心を少しずつ楽にしていく、その大事な時に、悲劇は起こった。


「ウォルディ様…お姉さまが…ウィンディ様が…事故に…お亡くなりに…」

電話ごしに言うメイドさんの言葉を最初は理解出来なかった。誰?お姉さま?ウィンディ?…ウィンディ=ウィルウォード?え?…何?いつ?何処で?…え?誰が…? え…?何故…?


確か一週間ぐらい前に日本へ行くって喋ったじゃないか俺はその時勉強と言ってその場を離れたかったクラスメイトの事で頭が一杯だった自分が守りたいものを未だ何も守れていない事が恥ずかしかったあれからまだ答えは出ないけど少しずつ納得しようとしてたしこのままで時間が解決してくれるはずだったなのに姉さんが死んだまた死んだ誰だろうと何だろうと何時何処でだろうと死んだ死んだ死んだ何故何故何故何故何故


「わあああああああ!!!!!」




眠っている姉さんは、綺麗だった。ウィルウォードでは、土葬の習慣がある。全時代的な選民、エリート思想を引き摺っていると言えば聞こえが悪い。先祖から土葬だったので、取り立てて火葬にしする気も無いだけだ。
棺にはたくさんの花を添え、神父達の奏でる一連の鎮魂歌を聞きながら、考えていた。


何も守れない。誰も守れない、いつも守れない。何処でも守れない。…何故、守れない?

父や母は、俺が小さくて無力が故に死んだ。だから、この道を選んだ。

クラスメイトは、俺の力が及ばないが故に死んだ。そして、力を学んだ。

姉さんは……俺が力を欲するが故に…死んだ。姉さんを守るための力…手に入れるために学んだ。…学ぶために…離れた。離れたために…死んだ。

結局何も守れなかった。もう、守りたいもの、守らなければならないものなんて…

………そうか……そうだ。…俺はウィルウォードだ。元より、「守る。」という発想がおかしいかったんだ…。
俺の血に刻み込まれたイニシャル…「W」 DefendやProtectに、Wの字は無い。だからWhat,When,Where,Who,そしてWhyが無理矢理くっついた。だから今までは出来なかった。

出来ることをすればいい。そうだ。今まで死ぬ気で、「W」が付かない事をやろうとしていた。ならば、「W」なら、出来ないハズは無い。

Wining(勝利)World(世界) Will(意志)War(戦争)…他にも色々ある。…そうだったんだ。
「護りたいモノは、守る事では防げない。脅威が存在するその世界に挑み、戦い、勝つ。そうやって護る。それが俺の、ウィルウォードの答えだ。」




その悩みは学問のような深さで彼を苦しめていたが、その時、彼の中で何かが吹っ切れた。絶対の自信、絶対の誇り、絶対の力を確信した時、彼の「常識」に亀裂が走った。

姉…の霊だろうか。白い魂魄のようなものだが、確実にシルエットは姉である。その謎の光が、最愛であったろう弟に、微笑んだ。

彼女は、突然の事に呆然と立ち尽くす弟に抱擁すると、優しく口づけ、そのまま、光は吸い込まれるように彼の中へ消えていった。




それからである。彼が「白憐蟲」を操るようになり、それと共に、「韻文詠唱」をトリガーとして、魔術の弾を放てるようになったのは。

彼の周りには謎が多すぎる。家族の死。この能力。頻繁に起こりだした非常識。そして、直感でその原因が日本であると感じ、彼は決意した。

自らの意志で「勝利」するために。自らの名前を自らの韻文に刻み、その証とする。

「All day will old, World will wared.」(日常は過去となり、そして世界が、戦う。)

The Knight's Sunrise Ⅲ

彼が5年生に進級する春休み、学校からウィルウォード宛に手紙が届いた。内容は、この5年生から始まる、四半年ごとに交代で行われる、ある行事、「お泊り遠足」に関する保護者の承諾、許可書だった。
もちろん、これに拒否の判を押す親はいない。何故なら、この行事…「お泊り遠足」こそが、この学校に入学させる所以だと言っても過言では無いからだ。


メイドさんが持ってきてくれた手紙を読んだウォルディは、メイドさんと、一応の「保護者」である姉さんに見せた。
「うーちゃんは、5年生は後組なんだね。4・5・6月は学校で授業、7・8・9月と1・2・3月に行くんだ。夏休みと冬休み、潰れちゃったね♪
「6年になった時、先組になるから気楽でいいよ。姉ちゃんの小言を聞かなくてすむならすぐにでもいきtぶぶぺらっ!」

実際はもっと複雑で、6年の先組は、オフになるハズの1・2・3月を、学校での最終授業期間として、厳しく高度なことを教わる。それは、より厳しい(仕官学校付属)中学校でのより厳しい訓練や教養に応えるための「受験勉強」である。つまり、6年の先組でもあるこの5年の後組は、エリートの中でもエリートになるために選ばれた、才能ある子供達の集団なのであるが、ウォルディは知る由もなく、姉は姉で当然のように「5年の後組」だったので、対して感慨も無く、弟を殴りつけた。


戦争はいつの時代もどこかであるもので、彼等が送られたのは、当時未だ戦火が消えず、銃声が鳴り止まない中東の「とある」地域である。経済、軍事的にほぼ世界を「支配」している大帝国が、自らの正義を行使し、地図から取り残された小国が、虚構に縋って死すらも美化する。ありきたりな構図であるが、戦史を読むのと、現実は違う。不謹慎な言い方だと、「よりリアルで面白い。」のである。

少年兵、と言っても嘘では無い彼等は、メディアに晒される事を極力避けられる。また、いくら兵卒とはいえ、非力で経験も無い彼等が前線に送られる事は無い。最初に彼等は、戦争の現実を端的に、もっとも明確に表れる場所に送られる。10歳ごろになると、小さな頭で無限の発想を行うようになる。善悪や判断も身につく。拙いながらも思想を構築し、英雄や自らの正義を考えたりもする。そんな彼等の芽を摘む。…と言うより、そんな彼等に無理やり新たな根を植え付け、思考回路を縛り上げる。…ためであろうか。

それは、戦死した兵士や一般市民などの「処理」を行う場所である。
目を瞑りたくなる傷跡、鼻をつまみたくなる腐臭、耳を覆いたくなる呻き、舌を隠したくなる空気、肌を抱きたくなる絶望…そんなものを、最初に見せる。やはり…いや、最初から分かっていた。善悪の彼岸に立つ前より常識として教わり、習い、学んでいた。それでもやはり、再認識せざるを得ない。ここは、世界は、やはり狂っていた。

そうやって、彼は徐々に慣れていった。戦場、悲鳴、殺人、銃声と言った直接的なものから、組織、役割、戦術、兵隊と言った、概念としてしか見えない曖昧なものまでを理解していった。最初こそ戸惑ったが、今更彼に歩みを止める選択肢など存在しない。

ウィルウォードとして、騎士として、家と、国と、大事な人を守りたい。幼い頃に失った、ある意味不可避であった両親の死すら、自らを責める要素になっていた。自分がもっと早く生まれていれば、自分がもっと強ければ、自分にもっと知恵と力があれば………その強靭な意志は、ある面では軍隊にとって非常に有用だった。新たな思想を植えつける必要なく、彼の責任感や義務感を刺激するだけで、非常に士気が高く、明瞭な目的を持った将兵が誕生するのだから。

そして2年間、「お泊り遠足」先では主にそういった裏方の作業を行い、「戦争」を学んだ。学校に戻れば、5年後組として、更に踏み込んだ知識を詰め込まれ、確実に、エリート街道の開発に力を注いでいた。

そして、最後の「遠足」が終わってまもない、12歳の1月を迎える。

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The Knight's Sunrise Ⅱ

彼は読書が好きだった。知的好奇心が非常に高かった。また、言葉遊びに執心し、特にRhyming(韻文詠唱)に関しては、暇さえあれば口ずさむ有様だった。故に、彼の両親が亡くなってからも、一人で本を読んだり、身の回りの疑問符を一つ一つ消していく事が苦ではなく、むしろ好んでやっていた。


理由の一つに、おぼろげな記憶の中、「ウィルウォードの騎士」としての身近な目標であった父がいた。もちろん、彼の父は彼が4歳の時に日本で亡くなっている。彼が生まれてから、父は母と共に度々日本とイギリスを行ったり来たりしていたので、父と一緒にいた時間や、記憶はあまり多くは無い。しかし、だからこそ彼は幼いながらも、父の振る舞いや雰囲気、言動の端々に、黄金の誇りを感じる事が出来たのだろう。


しかし、物心着く前、いや、着いた頃にいなくなった。そして、彼の追うモノは、共に成長し、衰退し、やがては追い抜くハズの父親ではなくなった。自分には到達できない領域にいる存在。いくら自らが成長し、例え当時の父を抜いたとしても、彼の中にいる「自分では触れない父」は決して越えられない。つまり「伝説」になった。


元々体格の良い体つきでは無かったが、姉の薦めや、彼の目標もあり、運動もそこそこはしていた。中々にしなやかな体つきで、人並み以上に運動能力もあったが、小学校(と言っていいものか疑問だが)に入るまでは、格闘術や喧嘩は下手糞だった。


そんな彼が、小学校に入学し、エリートが一同に集うクラス内「優等生」の地位を確立するのは時間の問題だった。ただし、彼にはほとんど友人は出来なかった…が。

「おいウォルディ!鬼ごっこやろう、ぜ……まぁた本読んでんのかよ?何々?…クラウゼ…ヴィッツ…?誰?」
「………」
「ウォルディアス君!今日はボクの家でパーティがあるんだ!ボク達の威光に肖ろうと、美しいお姉さんや整ったジェントルメンが寄って来るよ。イバり放題だ。当然、キミも来るよね?」
「………」
「ウィルウォード君~こっち来て一緒にお昼食べましょう~。私たちと嬉し恥ずかしで楽しくお喋りしながら~。」
「………」


……何故か友達が出来ない彼だったが、嫌われはしなかった。同じ班になれば面倒な仕事は全部やる。頭も良いし、体育も出来る。特に後者は女子に大幅なイメージアップだ!そして、彼は、基本的に本のむしとなり(とはいえ、彼が読んだ本にはもれなく注釈やサインがしてあり、また個別のノートまであった。流し読みではなく、文字通り全てを吸収したのである。)小学生活も後半を迎えたのだった。

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The Knight's SunriseⅠ

-ウィルウォード家は戦争によって財を成して来た。
それは一騎当千の武勇、または時は神算鬼謀による計略、或いは厳格に統率された用兵…によるものである。
人間、誰しもが何かの「神からの贈り物」を持っていて、そしてそれは遺伝子による系譜と深い関わりがあるとされている。
もしそうならば、この系譜ほど、戦争に祝福された血筋は稀であろう。


「うーちゃん!もう死んじゃったけど、お父さんもお爺さんも、私達のご先祖様はずっとここで学んでたんだって。私もここで学んでる。だから、うーちゃんも今日から、この学校に行くんだよぅ。」

後ろにいるのはメイドだろうか。保護者代わりの優しげな女性を従えた、二人の子供がいた。
年齢、外見からは想像もつかないほどしっかりした少女、それに連れられておずおずとやってくる、少年、というより幼児と言った方がいいかもしれないが、その二人が門をくぐり、「入学式」と書いてある、大きなホールに向かった。


-ウィルウォード家の血は戦争の才能がある。しかし、「才能」というのはその技能の上限を何処まで伸ばせるか、であり、技能の下限を保障してくれるものではない。
それを知っていたウィルウォードの血は「贈り物」を飾る事はしなかった。騎士の誇り、血の求め、その両方に応える事は容易ではない。
容易では無いが故に、自己の努力はもちろんの事、常識を変えてまでも到達することに、この血は何の躊躇いも、途惑いも無かった。



「諸君、入学おめでとう。栄光ある未来に向かって、諸君ら同士、学びあい、競い合い、励ましあい、高めあって欲しい。昨今、われわれを取り巻く環境は複雑化し、より世界的な社会的価値観を……」

ここはいわゆる小学校である。とはいえ、決定的に違う所があった。ここには銃がある。ここには弾丸がある。ここには爆弾がある。ここには戦車がある…
そう。ここは、士官学校付属の小学校。幼少より血と硝煙の匂いを嗅がせて、より質の高い将兵を作り出すための、非公式の学び舎である。
国際世論の非難を防ぐため、公には普通の小学校と変わらない。しかし、貴族家や王族家までも入学し、軍学や外交学、帝王学を学ぼうとする。
低学年のうちに何倍もの密度とスピードで一般知識を詰め込まれ、中学年では軍事的な知識を徐々に教わる。高学年になれば、本格的な訓練や、実際の戦場での実地訓練を教わる。
小学校とは思えない、狂気の沙汰と思われるこのシステムも、いわゆる一本のエリート街道なのである。


-学校と言うものが無かった時代、ウィルウォードは自ら、祖父から父に、父から子に、物を教えていた。
専ら戦争やその周辺の知識ばかりではあったが、その厳格さは、投げ出したが故に捨てられ、途絶える分家が多々存在した事からも容易に想像出来る。
そして、現代になり、合理化が進み教育制度が整えられたが、血の姿勢は変わっていなかった。普通では到達出来ない事を成すため、当然と常識を逸脱する。平然と篩いにかける。
それがこの「血」においての常識であり、唯一の教育だった。


そして彼は入学し、この「狂った教育」に耐えた。いや、耐えただけでなく、全てを吸収した。
ほとんど唯一の学習期間である6年間の小学教育の中で、やはりWill Wared(戦争う者)の片鱗を見せていた。

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